ナルコレプシーと突発性過眠症の違いと特徴

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ナルコレプシー(narcolepsy)の特徴

ナルコレプシーの典型例は15~25歳頃に発症します。

ナルコレプシーにかかった患者はありえない場面での居眠りがみられます。授業中や仕事の会議中はもちろんのこと、試験中や少人数の会議、取引先との大事な商談中などでも居眠りしてしまうことがあります。

本人が「眠い」と自覚している場合もあれば、自覚なくいつの間にが眠りに落ちてしまうパターンもあります。

ナルコレプシー=眠気が強いという先入観からに一度眠ると何かあっても起きないというイメージもあるようですが、実際には、ナルコレプシーの患者は短時間の居眠りで意外とさっぱり起きるものの、しばらくするとまた居眠りしてしまうパターンを日中に繰り返します。

ナルコレプシーの患者は以下のような症状が出ることが多いです。

・笑ったり、驚いたり、怒ると、脚や膝の力が抜けたり、呂律が回らないことがある(情動脱力発作)。

・寝しなによく金しばりにあう。

・その際に人の声が聞こえたり、恐ろしい情景がみえる。

・夜間睡眠は中途覚醒(睡眠途中で目が覚めること)が多い。

また、ナルコレプシーの患者には不眠が多いという特徴もあります。

夜間に睡眠が分断化し、特に夢からの中途覚醒が生じやすいため、この不眠症状を放置すると日中眠気の増悪につながります。

情動脱力発作とは

ナルコレプシーには情動脱力発作というものが起きるパターンと起きないパターンの2つがあります。

情動脱力発作とは、その名の通り、情動に伴って生じる脱力発作で、大笑い、喜ぶ、驚く、怒りがこみ上げるなどの際に突如、全身または局所的に筋緊張が消失します。

数秒~長くても数分間、姿勢が保持できず座り込む、膝ががくんと折れる、表情がたるむ、呂律がまわらずうまく話せないなどの症状が発生します。

ナルコレプシーの治療薬

ナルコレプシーの治療には覚醒維持剤が使用されます。また、夜間の睡眠確保のため睡眠薬や、抗うつ剤が併用されることもあります。

例)

覚醒維持剤・・・モダフィニル(モディオダール)等

抗うつ剤・・・クロミプラミン(アナフラニール)、イミプラミン(トフラニール)等

睡眠薬・・・ゾルピデム(マイスリー)等

突発性過眠症(IHS)の特徴とナルコレプシーとの違い

突発性過眠症(IHSともいいます)はナルコレプシーと比較して知名度は低い疾患です。

突発性過眠症は長時間睡眠を必ず伴うと思われがちですが、長時間睡眠がタイプと伴わないタイプがあります。耐えがたい眠気で短時間の居眠りを繰り返すケースもあります。

長時間睡眠を伴う突発性過眠症は、夜間睡眠時間が長いだけでなく日中も眠気が続き、1日中眠い状態でなかなかすっきりと覚醒するのが困難であり、起立性低気圧や頭痛といった自律神経症状を伴うことも多い病気です。

突発性過眠症とナルコレプシーとの違い

ナルコレプシーと突発性過眠症は、日中の過眠が現れる点で共通していますが、ナルコレプシーには、突発性過眠症にはないレム睡眠調整機構の問題があります。

ナルコレプシーには情動脱力発作、睡眠麻痺(金しばり)、睡眠時幻覚といったレム睡眠のメカニズム(脱力や夢様休験など)が関与する症状が特徴的にみられます。

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