「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という言葉を知っているでしょうか。
人は、浅い眠りと深い眠りを繰り返しながら朝を迎えます。
これらレム睡眠とノンレム睡眠は、睡眠の種類を表す言葉ですが、人は眠りに入ると、ずっと単調に眠っているのではなく、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠を交互に繰り返して朝を迎えます。
この2つのうち、熟睡するにはノンレム睡眠が大事になります。
「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」
レム睡眠
レム(REM)睡眠とは、Rapid Eye Movementの頭文字をとったもので、「眠っていながらも、まぶたの下では眼球が活発に動いている状態」を表しています。
レム睡眠では、体はしっかりと力が抜けてリラックスしていますが、脳は目覚めている時とよく似た動きをしています。
そのため眠りは浅く、夢を見るのはレム睡眠の時とされています。
ノンレム睡眠
一方のノンレム睡眠は、筋肉の動きは多少残っているものの、脳の活動レベルがぐっと下がった状態で、血圧が低下し呼吸が安定します。
熟睡するにはノンレム睡眠が重要
そして、このレム睡眠とノンレム睡眠の2つの眠りにはそれぞれ大切な役割があります。
レム睡眠では、体をしっかり休めて疲労を回復させ、ノンレム睡眠では、目覚めている時にフル活動している脳に休息を与えているのです。
1セット90分
レム睡眠とノンレム睡眠は1セットで約90分が標準とされていますから、4セットの眠りを繰り返すと全体の睡眠時間が6時間になります。
多くの人が、「一日6時間は眠りたい」「最低でも睡眠は6時間」と思うのは、90分×4セットがベースになっているのかもしれません。
「熟睡した!」と感じるには、はじめのノンレム睡眠が勝負!
さて、それでは熟睡とは何でしょぅか。
実は、ノンレム睡眠の眠りの深さは、4段階に分けられます。そして一番深い4段階まで到達するのは、最初の眠りのワンセット、もしくは2セットまで。この部分が特に「熟睡している」と感じる眠りです。
ノンレム睡眠はセット数を重ねるほどに浅くなるという特性を持っていますから、最初のワンセットのノンレム睡眠が浅いと、あとあとの眠りも当然浅くなってしまいます。
ですから、ぐっすりと気持ちの良い眠りを手に入れるためには、最初の90分、ワンセット目の眠りの深さが勝負なのです。
「夜中に何度も目が覚めてしまう」といった悩みを抱える人は、最初の90分の眠りが浅い場合がほとんどです。
だからこそ、まず寝つきを良くし、最初の90分の眠りを充実させることが大切になるわけです。