不眠を招く5つの感情。眠れない人はどんな感情のせいで眠れないのか?

眠れない人の感情

眠れない人の感情はどのようなものがあるのでしょうか。

昼から嘆いたり怒ったりしている人が夜に安らかに眠れるわけがありません。そのような「人を寝かせない」感情を考えてみましょう。

ここでは不眠を招く5つの感情を紹介していきます。

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①「悔しさ」で眠れない

「悔しさ」で眠れない

寝られない原因はいろいろとあるでしょう。悔しさとか怒りとか欲とか。

その中でもなんと言っても「悔しさ」が多いのではないでしょうか。

具体的には悔しくて許せない人がいる人です。夜中に眼をさませば、またその人のことを考えています。そしてまた眠れなくなります。

その人とはたとえば自分の誠意を裏切った人であり、自分を騙した人です。あるいは自分を侮辱した人です。

そういう人が常にいて、いつも「眠れない、眠れない」と言って一生終わる人もいます。
「あの人、頭に来る」と言って一生終わります。

憎しみの感にとらわれているときには、自分の注意は全て憎い人にとらわれています。

人は眠れない時にお酒を飲んだり睡眠薬を飲んだりして寝ようと思います。睡眠薬や毎晩のお酒が体に良くないと分かっています。

しかし寝られないから仕方がありません。そして次第にお酒を飲んでも眠れなくなります。ふと寝たと思うとまた目が覚めます。そしてまた眠れなくなります。

そういう時には、先ず「自分は何で、その許せない人と拘わってしまったか?」と考えることです。

そこに自分の淋しさや神経症的野心がなかったか。あるいはそこに自己無価値感がなかったでしょうか。

たとえばその人を助けた。確かに助けたということは間違いないかもしれません。しかし自分がその人を助ける動機が問題です。

人の荷物を背負ってあげます。いかにも愛情深いようであるが、そこに「感謝されたい」という気持ちはなかったでしょうか。

そうなると、期待はずれの時にどういう気持ちになるか。時には相手の荷物を背負ったうえで、感謝されないどころか逆に相手から恨まれるということも出てきます。

そうなれば悔しくて眠れなくなります。

しかし背負った動機は、自己無価値感という可能性だってあります。自己無価値感があるからこそ感謝されることを期待します。感謝されることで自分を重要な存在と感じられます。しかし逆に恨まれた。そこで「許せない」となります。

たとえば相手に、無理してある人を紹介してあげた。その紹介した人と相手が上手く行きませんでした。そして相手から恨まれます。

こちらとしては手間暇かけて相手のためにしたことです。しかし逆に恨まれます。そうなると悔しくて眠れません。

人から頼られると嬉しい。そうした「必要とされることを必要とする人」がいます。もしかして自分はそういう人ではなかったでしょうか。

頼られると嬉しいから頼まれたことをしてあげた。無理をして仕事を引き受けてしまいます。
自己実現の喜びがないから、無理をして引き受けてしまいます。

つまり「これだけのことを相手にしたら、相手は何をしてくれるだろう」という期待です。してあげたことは「賄胳」です。その賄賂の効果がなくて、悔しくて眠れない人になります。もしそうした動機がなければ「あの人は、そういう人だったか」と心の中で捨てられます。

心の中で「あの人」を断ち切れれば、悔しくて眠れないということはありません。

②「劣等感」で眠れない

「劣等感」で眠れない

もちろん人に何かをしてあげるのには賄賂以外にも色々な動機があります。例えば、劣等感。自分は本当に「それ」をしたかったか?

それをしたいのではなく、それをすることで他者に優越したいとか、誰かを見返したいとか、そういうことはなかったか?

そういう気持があるときに、自分の器にとって適切ではないことを目標にしてしまいます。そして心の中に緊張が高まり眠れなくなります。

目標と自分の器との矛盾が、心の葛藤の原因であり、それが眠れない理由です。

なぜ自分の能力以上の仕事を引き受けたのでしょうか?

幼児的願望が満たされないと、自分が実力以上に評価されたくて、どうしても自分の器以上のことをしようとします。

自分はあの人から嫌われたくない。あの人に尊敬されたい。

分かり易く言えば「あれも欲しい、これも欲しい」という欲張りです。

自分の器以上のことをしようとすると努力の焦点を絞れなくなります。エネルギーが分散します。成果を強く求めつつ結果として、努力は成果に結びつきません。

それが最終的に心の病となり、人生の破綻に結びついていくこともあります。

③「控えめ」な感情が不眠を招く

「控えめ」な感情

さらにもう一つ。それは性格的な問題です。基本的に控えめな性格です。それは長所でもあるが、同時に弱点でもあります。

控えめな性格の人は、一旦心の中に溜め込んだ怒りをなかなか放出することが出来ません。
ある人が悔しくて仕方がありません。その人のことを考えると悔しくて眠れません。

しかしその人に向かって攻撃性を表現出来ません。そこで悩みが始まります。

何でその人が悩みの原因になってしまったか?それはその人に嫌われるのが怖いからではないか?

嫌われるのが怖くなければ、不満を直接表現出来るから気持ちはすっきりとして、その人が悩みの種にはなりません。

対象無差別に愛を求める気持が、対象無差別に愛を求めて悩みをつくり出していることはないでしょうか。

断れないのは、そうした気持ちがあるからです。

依頼を断れば、対象無差別に愛を求める気持が満たされなくて悩むし、依頼を引き受けても自
分の能力に無理が出て、どうにも出来なくて悩みます。

そうして葛藤している内にその人が嫌いになります。嫌いになるけど、頼まれたことを断れません。断れば今ある好意を失ってしまいます。

そうしていよいよ悩みは深くなります。悩みの種も自分の心の中にあるし、悩みを大きくした原因も自分の心の中にあります。

でもその質の悪い人のことを忘れられません。

夜が来るのが怖い。夜が安らぎの時になりません。睡眠が疲労の回復になりません。対象無差別に愛を求めて居る人は、対象無差別に人が重要になります。たとえばだれに軽蔑されても傷つきます。だれに侮辱されても悔しくて眠れません。

怒りを抑圧しても、抑圧された怒りは不眠とかうつ病に変装して姿を表します。そしてその怒りの原因は多くの場合依存心であり、控えめな性格です。

現代人にとって不眠症やうつ病は大問題であるが、それは現代人がいかに怒りを抑圧して生きているかということです。

④「恨み」の感情で眠れない

「恨み」の感情で眠れない

恨みの感情でも眠れません。

野心の強い人々とは劣等感の強い人々です。優越することに必死になっている人です。それでいながら出世コースで追い抜かれ、傷ついている人々です。

そうした心穏やかでない人々です。それは長いこと「不安と恐怖」という狼に追われて走り続けてきた人達です。

成功しなければ成功しなければと走り続けた。そして疲れ果てて無気力になりました。

しかし本当に「不安と恐怖」という狼はいたのか。自分が勝手に「狼が追ってくる」と思っただけではないでしょうか。

本当は断っても嫌われることはありませんでした。あるいはその人は質の悪い人だから、その人に嫌われた方が自分のためだった。

実際には、もう何も追ってきません。だから本当はもう休んで良い。本当はもう休んで熟睡しても良い。

眠れぬ原因は外側ではなく、心の中にあることがわかります。

⑤「傷つく」という感情で眠れない

「傷つく」という感情

自己蔑視している人、ナルシスト等々傷つきやすい人がいます。傷つきやすいということは、他人が不当に重要になりやすいということです。

同じ言葉を聞いても、何も傷つかなくてその夜に寝られる人と、傷ついて眠れない人とがいます。いま傷つきやすい人たちは眠れません。

この様な不安を抱えた性格であれば、日常生活で何か些細なトラブルが起きても、眠れなくなったり、食事がのどを通らなくなったりします。

そこをしっかりと認識していないと人間関係で苦しめられて高血圧になったり、偏頭痛がしたり、便秘になったり、吐き気で苦しんだり、身体的ふるえに苦しんだり、不眠症に悩まされたりして、最後はやつれ果てます。

感情に対処する

以上、5つの不眠を招く感情を紹介してきました。

不眠を治すには、これらの感情をうまくコントロールすることが重要です。

まず、あなたがどのような感情が原因になって眠れないのかをしっかり把握することから始めましょう。

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