仕事や勉強中に、また電車の中などで、思わずうつらうつらしてしまう。
たった5分か10分のうたた寝なのに、目覚めると頭がすっきりしているといった経験は誰でもあるでしょう。
昼寝のコツは?
このような居眠りは、一瞬、スっと深い眠りに入り、その後はうとうとと浅い眠りに移行するという独特の睡眠スタィルをもっています。
これは、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す夜間の本格的な睡眠の短縮形といえます。
そう考えると、昼寝は、ごく短時間の睡眠でありながら、その効果はなんと夜間の睡眠の1時間半から2時間に相当する、とても効率のよい眠りというわけなのです。
人間の体内時計は夜眠くなるようにセットされていますが、眠気は一直線を描くのではなく、昼間いったん眠気をもよおすようになっています。昼間の眠気のピークは午後2時前後が多いですが、それは、起きてから寝るまでのちょうど中間地点と考えられます。
昼間、眠気に襲われたら無理に我慢せず、思いきって昼寝をして心身をリフレッシュさせたほうが、その後の仕事の効率アップにつながるはずです。
そこで、昼寝のコツを知り、効果的に脳をパワーアップさせましょう。
昼寝のコツ①体を横にしない。
人間は横になるだけで自然と休息に入ろうとします。ここで目を閉じてしまっては、ただの休息が本格的な睡眠になってしまう恐れがあるので、横になるのは控えてください。
昼寝のコツ②30分以上寝込まない。
また、30分以上寝てしまうと、体と脳が深い眠りに到達してしまいます。そうなったら、かえって逆効果です。
目覚めてからも体がだるく頭もすっきりしない状態を午後いっぱい引きずるようになり、さらに、夜になっても眠れないという最悪の結果になってしまうのです。
昼寝は短時間で、腰掛けた状態のままが鉄則です。だからといってデスクの前で居眠りしていては上司の目もありますから、休憩室やトイレの個室、または移動中の乗り物の中などを利用するといいでしょう。眠れなくても、ただ目を閉じているだけでかなりの効果があります。
以上の二つが昼寝のコツです。
昼寝は短時間でありながら、夜の睡眠90分相当の効果があります。眠りのメカニズムにしたがった頭のいい眠り方をマスタ—しているのが、優れたビジネスパーソンの条件といえるでしょう。