不眠を治すには、「眠れる」という自信を持つことが大切です。
問題は、「眠れる」という自信を持てと言われても持てないことです。眠れない人は「眼れる」という自信を持てないから悩んでいるのです。
「眠れる」という自信
眠れるという自信はなかなか出来ません。
しかし眠れる人になろうと努力することです。その方が眠れるようになる可能性ははるかに高いです。
つまり「眠れない」という症状そのものと闘うよりは、その「眠れない」という症状がないような人になる努力をします。
眠れる人はどう生活しているのか
具体的には、眠れるパーソナリティーの人は日々どの様な生活をしているかを考えます。
そのような生き方をする人間になる努力をすることです。つまり結果として眠れる様になるという生き方です。
「眠れない」という症状に気をとられないで、目指すべき人間像を心に描いて、それに向かって努力することです。
そういう人を探して観察すれば、具体的には例えば社会に貢献しようとしていることが理解出来るでしょう。
穏やかな気持ちになれば、自然と眠れるという自信が出てきます。穏やかな気持ちになるとは自分を受け入れることです。
自分を受け入れるとは自分の現実を受け入れることです。足りないものを受け入れることです。
親ならギャンブル依存症の子どもがいても、それでも幸せに感じられることです。完全な家族などいないのだからです。
眠れぬ夜を受け入れて自信を得る
本当に眠れぬ夜を受け入れたら、自然と眠れる自信はできます。
「もっと、もっと」という強迫性がある限り、眠れぬ夜は続くし、眠れるという自信は出来ません。
「4時間も寝られてありがたい」と思えれば、8時間寝られるでしょう。それを「4時間しか眠れない」と不安になれば、8時間眠れる夜はきません。
よく睡眠の本に「眠れなければ、眠れないでいいや、そう思え」と書いています。
しかし眠れない人は焦りがあるから、その「眠れなければ、眠れないでいいや」と思えないのです。これが眠れぬ夜を受け入れていないということです。
ありのままの自分で
つまり「眠れなければ、眠れないでいいや」と思うことは、ありのままの自分を受け入れるということです。
自分の過去を振り返って、「そういえば、自分はその場その場をやり過ごすことばかり考えて、生きて来たな」と思えば、「そういう私であるのだから、今生きているだけでも有り難い」と思えてきます。
自然と「それでは、いまのこの状態でしょうがないな」と今の自分を受け入れられます。