あなたは寝るとき、布団に入って眠るまでの間、どんなことを考えますか?
考え事をして眠れなくなってしまうことはないでしょうか?
目次
寝るときの考え事の種類
寝るときにどんな考え事をするでしょうか?
楽しいこと、悩み事、仕事のこと、いろいろあると思います。
早く眠ろうと考える
「早く眠ろう」と考えれば考えるほど眠れなくなりますから、「眠れたらよい」くらいの軽い気持ちでいるようにしたほうがよいでしょう。
明日の予定や、明日以降の行動について考え事をしてしまう
明日の予定を考えるのはNGです。
仕事や、やらなければならないことなどの考え事は緊張や興奮が高め、睡眠を妨害します。
心身ともにリラックスできることを考えるようにするとよいでしょう。
今日あった出来事や、昔の思い出などを思い返す
嫌な出来事を思い浮かべることはNGです。
また、楽しい出来事を思い浮かべても興奮して目が覚めてしまうことがあります。
心身ともにリラックスできた体験を思い浮かべるようにするとよいでしょう。
何か楽しいことを考える
楽しい出来事を考えると興奮して目が覚めてしまうことがありますので注意しましょう。
なかなか眠れない場合は、気持ちが落ち着くようなリラックスできる具体的なイメージを思い描くようにするとよいでしょう。
気持ちが落ち着くようなことを考える
気持ちが落ち着くようなリラックスできるイメージは、緊張やストレスを抑えますので、快眠のための入眠前思考(寝る前の考え事)として最適です。
考え事をしないようにしている
何も考えないようにしても、なかなか眠れなくて、「早く眠ろう」と考えたり、その他の色々な考えが湧き上がってきたりする場合は、このような入眠前思考を別の思考に置き換える必要があります。
これを代替思考と呼びます。
快眠のための代替思考としては、気持ちが落ち着き、リラックスできる思考がよいでしょう。
リラックスできる具体的なイメージを思い描いてみてください。
入眠前思考(寝るときの考え事)と睡眠
寝る直前に何か考えることを入眠前思考といいます。
緊張が解け、リラックスできるような思考であれば睡眠に効果的なのですが、緊張やストレスを高める思考は睡眠には妨害的に作用します。
例えば、寝つきが悪いと、私たちはなおさら早く眠ろうと考えます。しかし、早く眠ろうと考えたり、眠ろうと努力したりすればするほど目がさえて、ますます眠れなくなります。
明日しなければならないことを考えた場合でも、緊張やストレスが高まりますので睡眠を妨害します。
楽しいことを考えても眠れない
逆に、楽しいことを考えると緊張やストレスは少なくなりますが、興奮してかえって目が覚めてしまいますので、これも逆効果です。
例えば、子どもは遠足や行事の前日は興奮してなかなか寝ません。楽しいことを考えても眠れなくなるのです。
何も考えなければよいのですが、寝るときには色々な考え事が自然に湧き上がってきますから、何も考えないようにすることも難しいのです。
そこで、このような入眠前思考によって交感神経の活動が高まらないようにするには、イメージ訓練や瞑想などのリラックス法が効果的です。
イメージ訓練とは、リラックスできるイメージを思い浮かべるように訓練することです。イメージ訓練で不眠症患者の寝つきがよくなったことが報告されています。