自己への執着心や虚栄心のせいで熟睡できない人がいます。
心に不要な力が入っている人となれば、その典型は自己執着の強い人であり、虚栄心の強い人でしょう。
それが不眠へとつながるケースが多いのです。
自己執着心や虚栄心の強い人は不眠になりやすい
自己執着や虚栄心の強い人ほどストレスが強いです。ストレスを解消するには自己執着心や虚栄心を捨てることです。
自己執着心や虚栄心の強い人は、周囲の世界から利益を得ようと思っていますが、周囲の世界と気持ちが拘わっていません。
虚栄心や強い自己執着心があると社会的感情が生じません。
ということは周囲の人に関心が行きません。人への思いやりがありません。現実に直面する勇気がありません。
だから人生の問題をなかなか解決できません。人生の未解決な問題を沢山抱えていては熟睡は出来ません。
寝つきがよくなるには
不眠を解消して寝つきが良くなるためには社会的感情を持つことです。
虚栄心や自己執着心からはそう簡単に解放されないですが、出来る限り他者に対する関心を持つことが、解消につながります。
自己執着心の強い人は、来る日も、来る日も、「自分、自分、また自分」で生きて来ています。自分の関心を、その「自分、自分、また自分」から少しでも他人の方に向ける努力をすることです。
眠れない夜は「あの人、よく眠れているかな」と他者に対する関心を持ちます。
虚栄心や自己執着心から解放されるためには他者への関心しかありません。
親なら「あの子は、どうしているか」という関心です。子どもなら「親はどうしているか」という関心です。
マザコンの男は不眠症になるかもしれないですが、親孝行の子は不眠症にはならないでしょう。マザコンの男は、自分が母親に気にいられることを考えていますが、母親の健康を心配しているわけではありません。
眠れないときは誰かのことを考えよう
眠れない夜は、自分が愛情をかけられなかった人々のことを考えます。
親なら「あの子には親らしいことを何もしてあげられなかったな」とか、子どもなら「親にずいぶん心配をかけたな」とかいう類のことです。
「あの人は私にこういうことをしてくれなかった」から「私はあの人にはこういうことをしてあげられなかった」と考えます。そういう心の習慣を作ります。
そして今まで眠れぬ夜にそういった類のことを考えたことのなかった人は、自分は虚栄心や自己執着が強いということを意識することから出発することです。
眠れないということは「自分を守る姿勢」が強いということです。だから安心感がありません。
社会的感情を持てれば不眠症は解決に向かう可能性があります。
不眠を治すには自分ではなく他人を思う
しかし社会的感情を持てないように自分は育てられた。だから不眠症になった。
そんな場合は、その運命を乗り越えて他者への関心をもつ努力をします。幸せになるためには、その努力は受験勉強の努力よりも大切な努力です。
虚栄心や自己執着心を捨てよう、捨てようと努めても、虚栄心や自己執着の強い人でなくなれるわけではありません。
次に自分は何で社会に貢献しようかと考えて、社会に貢献する行動を始めるしかありません。
広い意味での社会貢献で不眠解消
社会に貢献するというとすぐに総理大臣になるとか多額の寄付をするというような種類のことを考える人がいます。そうではない「苦しむこと」も社会への貢献であることもあります。
「あんなに苦しい中であの人はあんなに頑張っている」と他人が感じれば、それは社会に対する良質な貢献です。
とにかく広い意味での社会への貢献を考えます。そうすれば自然と自己執着心は解消に向かいます。
そして虚栄心や自己執着が解消に向かったときに、無理に努めなくても、自然と不眠が改善して眠れる夜がきます。