香りの高いシソの葉には、薬理効果があることが知られています。
「紫蘇」という漢字に「蘇る」があることからも、古くから薬として親しまれていたことがうかがえるでしょう。
シソの葉は成分的にもロズマリン酸、ルテオリン(酵素)を含み、アレルギー疾患に効果があるとされ、健康食品としても利用されています。
不眠に効くシソの葉
漢方でも、シソの葉は気が停滞している状態を改善したり、精神を安定させる効果があるとして、多くの薬に活用されているのです。
とくに、やや揮発性が強いさわやかな香りは、寝つきの悪さ、不眠には際立った効果を期待できます。
また、胃腸への鎮静作用が働き、胃のむかつきで眠れない時などに有効です。
といっても、シソの葉は生葉のままではそう大量には食べられません。せっかくの不眠撃退の効果も発揮しにくいという弱点があります。
シソの葉ジュース
ですが、シソの葉をジュースにすれば、一度に多量に摂取できます。
しかも、ジュースなのでまとめて作っておけば、いちいち作る手間もかからず便利です。
シソの葉をジュースの作り方
- 赤ジソの生葉を300グラム用意し、冷水に20~30分さらしてアクを抜く。
- これを鍋に入れ、水2リットルを加えて強火にかけ、沸騰したら火を弱めて12~3分煮る。この時ハチミツやメープルシロップを適量たらし、甘みをつけると飲みやすくなる。
- シソの葉を取り出し、残りの汁を保存しておく。2リットル入りのお茶などが入っていたペットボトルをよく洗い、ここにシソジュースを入れて冷蔵庫で保存するとよい。
夕食の前などにシソの煮汁をコップ一杯(約200cc)飲みます。甘くて飲みにくいという人はハチミツやメープルシロップの量を調整しましょう。作り方が簡単で、シソが好きな人は、くせになるほどです。
不眠に悩む方は、ぜひこのシソの葉ジュースを試してみてください。
また、漢方薬局に行くと、赤ジソの葉の粉末(乾燥させ粉末にしたもの)が手に人ります。これを10グラムに水1リットルの割合で鍋に入れ、少し煮てから冷ましたものを、ビンやペットボトルに入れておき、同様にして飲んでも不眠にたいして効果があります。