「おばあちゃんの知恵」などと言われ、昔から伝えられている民間療法があります。それを実際に試してみると、驚くほどの効果を示すことがあります。
寝つきが悪く、よく眠れない時にはタマネギのスライスを小皿に入れ、枕元に置いておくというのもその一つです。
タマネギの眠り効果
タマネギには硫化アリルがたっぷり含まれ、この匂いには神経の波立ちやイライラと落ち着かない気持ちを抑える鎮静効果があることで知られています。
また、タマネギには体を温めて血液循環を良くするビタミンB1が含まれています。人間は体が温まると自然に眠くなってきます。
さらにタマネギの硫化アリルが血中のコレステロールを減らし、血液の流れをスムーズにする働きがあり、相乗効果を生むのです。
これらのことから考えて、タマネギは眠りやすくなるための野菜の筆頭格といえます。
酢タマネギで睡眠効果抜群!
一方、酢には血液の流れを活発にうながす作用のほか、体を温める働きもあります。
タマネギと酢の2つを組み合わせることにより、血液の流れがいっそう良くなり、疲労をときほぐしてそのまま眠りに導いてくれるわけです。
酢タマネギは、この鎮静効果をより確実に採り入れることができる食べ方の一つです。簡単にできるし、食べやすいので、ぜひおすすめしたい食べ方です。
酢タマネギの作り方
- タマネギ2個をそれぞれ横2つに切り、それぞれ繊維に沿って薄く切ります。
- しばらく水にさらしてから、ふきんにとって軽く水気をしぼります。
- このさらしタマネギに塩をひとつまみふりかけ、軽くもんでなじませておきます。
- カップ一杯半の酢を鍋に入れて人肌程度に温め、ここにハチミツをカップ半分加
え、軽く混ぜ合わせます。 - 密閉容器などにハチミツ入りの酢を移し、スライスしたタマネギを入れふたをしてから軽く容器をふって十分になじませ、その状態で半日以上おきます。
- これを冷蔵庫に保存し、夕食時などに小皿に取り分けて食べます。
この分量で1人あたりの1週間分となります。冷蔵庫に入れておいても、保存期間は1週間ほどなので、この分量を目安にして毎週作るようにするといいでしょう。
寝つきの悪い人は、タマネギの皮を洗って陰干ししたものを煎じて、冷蔵庫に冷やしておき、ふだんのお茶がわりに飲むようにすると、だんだんに寝つきが良くなり、良い眠りになります。