おめざの効果は?先人の知恵おめざの上手なとり方

おめざの効果

朝のあるテレビ番組で、その日のゲストの好きなスイーツなどを紹介するコーナーがありました。このとき、「〇〇さんのおめざは?」と話していますが、いまの若い
人はおめざといってもなんのことか、すぐにはわからないのではないでしょうか。

昔は、子どもが目を覚ますとすぐに、甘いものを少量与える習慣があったのです。
この甘いものが「おめざ」です。「めざめのときの間食」というような意味で使います。

さて、このおめざにはどのような効果があるのでしょうか。

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おめざの効果

朝の目覚めのときは、夕食から10時間以上は経過しています。いくら寝ていて体を動かしていないとしても、脳は全身のエネルギーの5分の1ほどを消化してしまう大食漢ですので、朝は当然、エネルギー不足におちいっています。

しかも、脳のエネルギーとなるのはグリコーゲン、糖分だけなのです。

そこで、寝ている間も成長ホルモンを盛大に分泌し、エネルギーを消耗した子どもの脳を低血糖などから守る効果のために、おめざを与えてたというわけです。

おめざにするなこんな食べ物

最近、こうした習慣が薄れてしまったのは、栄養状態が良くなり、エネルギーも糖分も十分に補給されている場合が多いためです。

しかし、目が覚めた後も頭がボーっとしているように感じるなら、寝起きに少量の甘いものを「おめざ」としてとってみましょう。

フルーツのシロップ漬け、ハチミツをたっぶり使ったハニートースト、消化しやすいミルクチョコレートなど、あまり胃腸の負担にならず、それでいて、糖分をすぐに供給できるようなものがいいのです。

赤ん坊や小さい子どもの場合なら、砂糖湯を飲ませるのも効果的。イギリスなどでは大の大人が朝食がわりに、チョコレートバーをとることが多いです。チョコレートバーの自販機が駅に置いてあったりします。日本人の目からみると、「朝っぱらからあんな甘いものを」と思いますが、あんがい、理にかなった習慣なのです。

つい寝過ごして朝食をとる時間がなくなった、というような場合は、通勤途中のコンビニや駅のキオスクでキャラメルや甘めのガムを買って、口に入れるのもいいでしょう。ガムであれば、噛むことでもでも脳が刺激され、頭がいっそうスッキリする効果があるはずです。

甘いおめざが苦手な人は

「おめざ」が朝の目覚めを快適にしてくれるといっても、甘いモノが苦手という人はなかなか実践できないでしょう。

そこで、そんな人は、目覚めたらまっすぐ冷蔵庫に直行。ミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲むというのもおすすめしたい習慣です。もちろん「おめざ」と組み合わせれば効果がさらに出るでしょう。

目が覚めてからしばらく布団の中でゴロゴロするのは気持ちいいものです。しかし、そこで二度寝に入ってしまうと、次に起きた時に快適な目覚めができなくなってしまいます。

そこで、すぐに起きて冷蔵庫に行くのです。なによりも、冷たい刺激が頭を冷やし、一気に眠気を覚ましてくれます。覚めてしまえばこっちのもの。二度寝の誘惑に打ち勝つことができるでしょう。

また、人間は寝ている間にかなりの水分が失われています。その水分を補ってあげると、細胞に水分がいきわたり、元気になるような錯覚を覚えます。

錯覚とはいえ、この実感が心地良い目覚めをうながす効果があるのですから、馬鹿にはできません。

水道の水でもいいのですが、ミネラルウォーターやスポーツドリンクのほうが、体に吸収されやすいという研究結果もあります。スポーツドリンクには体内のイオンを健康な状態に整える効果もあるのです。

冷たい飲み物に気を付ける

ただし、よく冷やしたものを一気飲みすると、体温とかけ離れ過ぎているため、体が過剰反応を起こす心配があります。

冷たい水が体内に一気に入ってくると、体が緊張したり、筋肉が収縮したり、血流が悪くなってしまうのです。こうなって、疲れが出てしまっては本未転倒。お腹を壊してしまうことにも気を付けなくてはいけません。

そのため、急にこの飲み物のおめざの習慣を始めるということは避けましょう。まず、一度試してみる。そして2、3日空けてもう一度。この間に、実践した日とそうでない日を比べてみて、効果がありそうだったら、だんだんと回数を増やしていくのです。

飲み方も工夫することができます。冷たい水を飲む時は、一口ずつ、かむようにしてお腹に流し人れるのがコツです。お腹の弱い人は、前の夜、冷蔵庫から出しておき、室温にした水を飲むようにするといいでしょう。

 

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