漢方では、長ねぎの白い部分は、広い効能を発揮する生薬の代表の一つと数えられています。
中国では古来、この世の万物は「陰」と「陽」に分けられ、その陰陽のバランスこそ、健康や幸福を左右するものと考えられていました。
陰陽の気がほどよいバランスを保っている時は生命力がみなぎり、昼間は元気に満ち、夜はぐっすりとした熟睡が得られるというのです。
長ねぎで熟睡しよう
長ねぎの白い部分は、この陰陽のバランスを整える効果にすぐれています。
漢方医学の古典的な名著である『傷寒論』にも、長ねぎを使ったスープ「白通湯」はさまざまな病状に奇跡的な効果を発揮する特効薬として紹介されています。
長ねぎスープの作り方
寝つきが悪く、ベッドに入ってもなかなか寝つけずにイライラがつのってしまうという人は、長ねぎのスープをつくり、夜の食事の時、あるいは寝る30分から1時間前ぐらいに飲むようにしましょう。熟睡する効果もあります。
長ねぎスープの作り方は以下のとおりです。
- 長ねぎの白い部分を10センチぐらいの長さに切り、焼き網でこげ目をつけて焼いてから、みじん切りにします。ここでのポイントは焼くこと。ねぎは焼くと甘みが出て、味わいが深くなるばかりでなく、その甘み成分が体力回復の効果をもたらします。
- 鍋に300ccの水を入れ、顆粒状の鶏がらスープの素なども適量入れて火にかける。
- 沸騰したらみそを溶き入れ、火を止めてから、ねぎのみじん切りを入れます。
- できあがり
長ねぎスープは、体を芯から温める効果があり、熟睡したいとき以外でも風邪ぎみの時にもおすすめの一品です。
みそと長ねぎは非常に合いますが、みそベースのスープでなくても効果は得られます。お好みの味の長ねぎスープを開発してください。
長ねぎスープのポイントは「焼いてから」みじん切りすること