酢という食品は、お酒が偶然に発酵して生まれたものです。
紀元前5000年にはすでに作られていたそうで、人類にとっては最も古い調味料といえるでしょう。『旧約聖書』にも載っていて、バビロニア人は果物の酒から酢を作っていたようです。
ナイトキャップに黒酢ワイン
酢には、体を温め、眠りに誘う効果があります。
しかし、当たり前の話ですが、酢はすっぱいものです。このすっぱさが苦手だという人も少なくないはずです。
そんな人におすすめなのが、黒酢の赤ワイン割りです。
黒酢は天然醸造の米酢をつぼなどで完全に発酵させたもの。普通の酢よりも格段に風味が良く、血液の浄化作用や血行促進効果にもすぐれています。
黒酢の風味を活かした料理に中華の「黒酢酢豚」があります。最近は多くの中華料理店のメニューに見られるようになりました。この黒酢を利用したのが赤ワイン割りです。
黒酢ワインの作り方
黒酢ワインの作り方は、
「黒酢1に赤ワイン3の割合で混ぜ合わせ、ここに湯をそそぎ、レモンの搾り汁、ハチミツを加えて軽くひと混ぜ」
と簡単です。
これをナイトキャップがわりに飲むと体がほどよく温まり赤ワインの軽い酔いも加わって、すんなりと眠りに入ることができます。
一度飲んでみればわかりますが、酢独特の鼻をつくようなにおいも緩利され酔が苦手という人も抵抗なく飲めます。
眠りに誘うだけではない効果
この黒酢ワイン、眠れないという日だけでなく、毎日の習慣として飲み続けることをおすすめします。というのも、赤ワインそのものが健康に良い影響を及ぼすからです。
実は、赤ワインの中には、フラボノイド、アントシアニン、力テキンをはじめ、シンプルフェノールやタンニンなど多種のポリフェノールが揃っています。
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を抑え、心臓病などを防いでくれるのです。
なお、ブドウに含まれるポリフェノールの量は種に最も多く、果皮と種を使わないワインではポリフェノールの含有量は赤ワィンの約10分の1しかありません。
毎日、飲用を続け3か月から半年経過すると、血圧が高めだった人が正常域に近づいたり、肥満に悩んでいた人の体重が減ったり、しだいに心身の健康が整えられてきます。
そのころになると、眠りに関する悩みもすっかり解消されているのに気づくはずです。